お知らせ

第54回玉城嘉十郎教授記念公開学術講演会
   「構造生物学のフロンティア
    ~膜タンパク質の機能から生命現象を理解する~」

玉城講演会チラシ日 時:2015年10月20日(火) 15:00 ~ 17:15

場 所:京都大学 理学研究科セミナーハウス
京都市バス「京大農学部前」下車
京都大学北部構内マップ10番の建物です

対 象:学部生・大学院生・教員・一般

主 催:京都大学理学部・(財)湯川記念財団 

 聴講無料・お申込みは不要です

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15:05-16:05
京都大学大学院医学研究科
 岩田 想 教授
「自由電子レーザーSACLAを用いた膜蛋白質の構造解析」

 放射線損傷は現在のタンパク質構造解析における最大の問題となっています。ミクロフォーカスビームラインを含む最新のビームラインにおいては、ほんの短い間のX線照射でもタンパク質結晶に非常に大きなダメージを与えます。この問題は膜タンパク質結晶の様な特に放射線損傷を受けやすい結晶ではより顕著です。日本の自由電子レーザーSACLAは、化学結合の切断されるより短い時間(<10fs)で生体高分子結晶からデータを収集することが可能な全く新しい光源です。我々はSACLAを使って、生物学的、医学的に重要な高難易度ターゲット結晶の解析速度を飛躍的に向上させる技術の開発を行っています。同時にその非常に短いパルス特性を生かして、タンパク質中での構造変化のスナップショットを撮る、動的構造解析も可能となりました。SACLAがライフサイエンスにどのようなパラダイムシフトをもたらすのか解説したいと思います。

16:10-17:10
名古屋大学大学院創薬科学研究科
  藤吉 好則 特任教授
「ヒトの詳細な理解と創薬を目指して」

 我々は、見て考えて行動するのですが、それを分子レベルから詳細に理解したいと考えて、水チャネルやイオンチャネル、各種受容体など、膜タンパク質の構造研究を電子顕微鏡技術開発と並行して行ってきました。生物物理学教室にお世話になった時から、膜タンパク質の構造と生理機能を理解する学問という意味で「構造生理学」と名付けた分野で研究を進めております。この研究分野では、Gタンパク質共役型受容体やチャネル等の研究が中心になりますが、これらは、創薬標的分子の40%程度を占めているので、その構造解析技術の開発は、製薬企業が進むべき1つの方向と考える「構造に指南された創薬戦略」としても重要です。この様に、個人的な興味で進める研究と並行して、創薬基盤技術開発を15年ほど続けております。両方ともまだ道半ばにも至っておりませんが、これまでの経緯と結果を簡単にご紹介し、今後の展望についてもお話しできればと考えております。

 玉城嘉十郎先生は京都大学理学部において理論物理学を講じられ、在職中53歳の若さでご他界されましたが、ご他界後30年に当たり、先生のご意志に基づいて、ご遺族より奨学のために多額のご寄付を頂き、先生を記念して毎年公開の学術講演会を開くことにいたしました。第1回は1969年秋、以後45年、回を重ねること今回で54回に達しました。テーマは必ずしも既存の専門にとらわれず、明日の学問への展望をひらくものをと心がけて選ばれています。
この玉城記念講演会は、専門の研究者だけでなく学生諸君の参加も多く、またもとより公開でありますので、少数ながら熱心な一般聴衆の方々にも好評を博しております。

*お問合せ:
京都大学大学院理学研究科 社会交流室まで


市民講座「物理と宇宙」第3回

市民講座第3回  京都大学の3人の研究者が最新の研究成果を発信し、その最先端を分かりやすく説明します。 本講座は 21世紀COEプログラム「物理学の多様性と普遍性の探究拠点」(2003-2007年度)と グローバルCOEプログラム「普遍性と創発性から紡ぐ次世代物理学」(2008-2012年度)の 主催で10回にわたり開催してきた市民講座の後を引き継ぐものです。

 

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日 時 2015年12月6日(日)13:00-17:30
場 所 講演会:京都大学 百周年時計台記念館 大ホール
  講師を囲む会:京都大学 百周年時計台記念館 2階 会議室III
内 容

1.上田 佳宏(うえだ よしひろ)
(京都大学理学部宇宙物理学教室 准教授)
「ブラックホールを見つける」

2.佐々 真一(ささ しんいち)
(京都大学理学部物理学第一教室 教授)
「秩序創発へのミクロからの挑戦」

3.杉本 茂樹(すぎもと しげき)
(京都大学基礎物理学研究所 教授)
「超弦理論の奇跡」

パネルディスカッション(講師全員)

講演会終了後、午後5時半から6時半まで、希望者には講師を囲む会に参加いただけます。

対 象 中高生以上、定員500名(講師を囲む会は25名)
受講料 無料(講師を囲む会に参加される方は実費として500円)
申込方法

(1), (2), (3)いずれかで住所、氏名、年齢、職業、電話番号、講師を囲む会出席希望(先着25名まで)の有無をご記入の上、下記「連絡先」までお申込みください。

(1) ウェブサイトから
(2) 電子メールで
(3) 往復はがきで

申し込み締め切り 12月2日(水)必着

連絡先

京都大学 基礎物理学研究所内 市民講座係
〒606-8502 京都市左京区北白川追分町
E-mail: shimin(a)yukawa.kyoto-u.ac.jp
(a)を@にして送信してください。
URL: http://www.scphys.kyoto-u.ac.jp/Public_Lecture/index.html

主 催 京都大学大学院理学研究科物理学・宇宙物理学専攻
京都大学基礎物理学研究所
共 催 日本物理学会京都支部
後 援 京都新聞、京都市教育委員会、京都府教育委員会

2011年10月1日 社会連携室は、学術推進部 社会交流室に変更

2011年4月1日(金)
 京都大学 理学研究科・理学部に新しく社会連携室が組織されました


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履歴

2015. 8. 31 「第54回玉城嘉十郎教授記念公開学術講演会」、市民講座「物理と宇宙第3回」の記事を掲載しました。

2015. 5. 21 市民講座「原子層科学」の記事を掲載しました。

2015. 5. 13 「グローバルサイエンスキャンパスELCAS」の記事を掲載しました。

2014.10. 24 「数学の森 in Kyoto 2014」の記事を掲載しました。

2014.10. 9. 「ウォ-クインサイエンス」、「市民講座第2回」、「第53回玉城嘉十郎教授記念公開学術講演会」の記事を掲載しました。

2014. 6.20. 先端科学の体験学習コース第7期募集の記事を掲載しました。

2014.4.7.「日本哺乳類学会2014年大会 中高生ポスター発表会」の記事を掲載しました。

2014.3.4.「GANTT シンポジウム 宇宙の彼方でも伝わる文理融合コミュニケーションを目指して」の記事を掲載しました。

2014.2.7.「GANTT プレシンポジウム 宇宙の彼方でも伝わる文理融合コミュニケーションを目指して」の記事を掲載しました。

2013.10.21.「ウォ-クインサイエンス」「第52回玉城嘉十郎教授記念公開学術講演会」の記事を掲載しました。

2013.9.12.「数学の森 in Kyoto」の記事を掲載しました。

2013.8.28.「京都大学理学部九州講演会」、「市民講座物理と宇宙第1回」の記事を掲載しました。

2013. 6. 4. 先端科学の体験学習コース第6期募集の記事を掲載しました。

2013. 5. 2.「第8回女子中高生のための関西科学塾」の記事を掲載しました

2013.1.10.「Prof. Stocklmayer (CPAS) セミナーのご案内」を掲載しました

2012.12.20.「Sean Perera博士セミナーのご案内」を掲載しました

2012.12.18.「数学の森 in Kyoto」の記事を掲載しました

2012.11.19.「第2回宇宙落語会」
「ウォークインサイエンス」の記事を掲載しました

2012.10.24.「第51回玉城嘉十郎教授記念公開学術講演会」を掲載しました

2012. 9. 5.「第7回女子中高生のための関西科学塾」京都大学版のチラシを追加しました

2012.8.23.「京都大学九州講演会」の詳細を追加しました

2012. 8.16.「京都大学九州講演会」のスケジュールを記載しました

2012. 8. 8. 「ウォークインサイエンス」の詳細を追加しました

2012. 7. 26. 総合博物館夏休み企画 「来て,見て,触って.京大の海棲哺乳類研究」展 の記事を追加しました

2012. 7. 3.