第51回玉城嘉十郎教授記念公開学術講演会
物質と情報のはざまで-非平衡・情報・アクティブマター-
場 所:京都大学 益川ホール 対 象:学部生・大学院生・教員・一般 主 催:京都大学理学部(財)湯川記念財団 聴講無料・お申込みは不要です |
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講演内容 | ||
東京大学大学院理学系研究科 佐野 雅己 教授 「アクティブマター:ミクロとマクロをつなぐ非平衡系の新たな視点」 |
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物理学は極微や極大の世界を探求するイメージがあると思いますが、その中間に広大なフロンティアが広がっていることをお話ししたいと思います。我々が注目するのは、企図したわけではないのに独りでに秩序や乱れができる現象、自己組織化と呼ばれる現象です。これらはエネルギーや物質が流れる非平衡系で起こることが特徴です。最近、実験技術が進み、アクティブマターという新概念ができつつあります。ミクロやメソのスケールでの非平衡性が物質や要素に動きを与え、自ら動く物質を創り出し、それらがさらに集まってマクロな秩序や乱れを生み出す現象が多くあることが明らかになってきました。自ら動くコロイド粒子の集団や生物分子モーターやバクテリアの集団が作る多彩で不思議な集団挙動にも一定の規則があるらしいことが分かってきたのです。アクティブマターという視点から、ミクロなゆらぐ世界の物理現象がどのようにしてマクロで生き生きとした現象へとつながるのかを述べます。 | ||
京都大学大学院理学研究科 佐々 真一 教授 |
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「私たちが生まれていつか死ぬ」という現象、「私たちが会話によって他人と相互作用する」という現象は、身の周りにありふれている。しかし、私たちは物質からできており、物理法則に粛々としたがっている。私があなたと喋るのも物理法則の結果として理解されるはずの現象である。この事実を意識した途端、日常にありふれている平凡な現象がことごとく驚異に満ちていることに気づく。この驚異の源を理解したいという動機にしたがって、自然現象の背後にある論理を探索している。多岐に渡る論点のひとつとして、「生物を人工的に作ることの困難さの起源は何か」という問題がある。これを「構成することが困難な物質の状態を物理法則によって理解せよ」とより抽象的に言い換えることで、理論物理の課題として成立する。講演では、最近の知見を踏まえつつ、この問題の醍醐味を伝えたい。 | ||
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*お問合せ: 京都大学大学院理学研究科 社会交流室まで |
第7回女子中高生のための関西科学塾
理系進学を目指す女子中高生に、もっと理科のことを知ってもらい、実験に取り組んでもらい、そして、将来、研究者・技術者としての自分を想像してもらうことを目的とした科学塾を2012年9月から2013年3月まで全5回にわたり開催します。実験や見学会などさまざまなイベントが予定されています。全5回のうち、第2回が京都大学で開催されます。
日 時 :第2回 2011年10月21日(日)13:30-16:30
詳細は、関西科学塾のページ http://kagaku-juku.jp/をご覧ください |
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京都大学理学部九州講演会「ノーベル賞の源へ」
場 所:福岡銀行 本店 大ホール map 対 象 :高校生および小中高校教員 定員600名 申 込:チラシ裏面の申込書をFAX、またはWEBサイトの専用フォームから →チラシ(pdf)のダウンロード *高校等で一括お申込みの場合は9月14日(金)までにご連絡いただければ、優先的にお席の確保をいたします。個人のお申し込みは9月18日(火)から受付開始します。 参加費 :無 料 講演予定 お問合せ: |
*詳細は京都大学理学部九州講演会のページにてご確認ください↓ 掲載URL http://www.elcas.sci.kyoto-u.ac.jp/fukuoka2012/ |
2011年10月1日 社会連携室は、学術推進部社会交流室に変更
2011年4月1日(金)
京都大学 理学研究科・理学部に新しく社会連携室が組織されました。