お知らせ

第51回玉城嘉十郎教授記念公開学術講演会
物質と情報のはざまで-非平衡・情報・アクティブマター-

玉城教授記念学術講演会日 時:2012年11月28日(水) 15:00 ~ 17:15

場 所:京都大学 益川ホール
   北部総合教育研究棟1階
   京都市バス「京大農学部前」または「北白川」下車
   京都大学北部構内マップ13番の建物です

対 象:学部生・大学院生・教員・一般

主 催:京都大学理学部(財)湯川記念財団 

 聴講無料・お申込みは不要です

チラシ(PDF)のダウンロード

東京大学大学院理学系研究科 佐野 雅己 教授
 「アクティブマター:ミクロとマクロをつなぐ非平衡系の新たな視点」
 物理学は極微や極大の世界を探求するイメージがあると思いますが、その中間に広大なフロンティアが広がっていることをお話ししたいと思います。我々が注目するのは、企図したわけではないのに独りでに秩序や乱れができる現象、自己組織化と呼ばれる現象です。これらはエネルギーや物質が流れる非平衡系で起こることが特徴です。最近、実験技術が進み、アクティブマターという新概念ができつつあります。ミクロやメソのスケールでの非平衡性が物質や要素に動きを与え、自ら動く物質を創り出し、それらがさらに集まってマクロな秩序や乱れを生み出す現象が多くあることが明らかになってきました。自ら動くコロイド粒子の集団や生物分子モーターやバクテリアの集団が作る多彩で不思議な集団挙動にも一定の規則があるらしいことが分かってきたのです。アクティブマターという視点から、ミクロなゆらぐ世界の物理現象がどのようにしてマクロで生き生きとした現象へとつながるのかを述べます。

京都大学大学院理学研究科 佐々 真一 教授
 「構成困難システムの物理法則」

 「私たちが生まれていつか死ぬ」という現象、「私たちが会話によって他人と相互作用する」という現象は、身の周りにありふれている。しかし、私たちは物質からできており、物理法則に粛々としたがっている。私があなたと喋るのも物理法則の結果として理解されるはずの現象である。この事実を意識した途端、日常にありふれている平凡な現象がことごとく驚異に満ちていることに気づく。この驚異の源を理解したいという動機にしたがって、自然現象の背後にある論理を探索している。多岐に渡る論点のひとつとして、「生物を人工的に作ることの困難さの起源は何か」という問題がある。これを「構成することが困難な物質の状態を物理法則によって理解せよ」とより抽象的に言い換えることで、理論物理の課題として成立する。講演では、最近の知見を踏まえつつ、この問題の醍醐味を伝えたい。

 玉城嘉十郎先生は京都大学理学部において理論物理学を講じられ、在職中53歳の若さでご他界されましたが、ご他界後30年に当たり、先生のご意志に基づいて、ご遺族より奨学のために多額のご寄付を頂き、先生を記念して毎年公開の学術講演会を開くことにいたしました。第1回は1969年秋、以後43年、回を重ねること今回で51回に達しました。テーマは必ずしも既存の専門にとらわれず、明日の学問への展望をひらくものをと心がけて選ばれています。
  この玉城記念講演会は、専門の研究者だけでなく学生諸君の参加も多く、またもとより公開でありますので、少数ながら熱心な一般聴衆の方々にも好評を博しております。

*お問合せ:
京都大学大学院理学研究科 社会交流室まで

第7回女子中高生のための関西科学塾

 理系進学を目指す女子中高生に、もっと理科のことを知ってもらい、実験に取り組んでもらい、そして、将来、研究者・技術者としての自分を想像してもらうことを目的とした科学塾を2012年9月から2013年3月まで全5回にわたり開催します。実験や見学会などさまざまなイベントが予定されています。全5回のうち、第2回が京都大学で開催されます。

総合版   京都大学版
チラシ総合版(PDF)のダウンロード  京都大学版(PDF)のダウンロード

日 時 :第2回 2011年10月21日(日)13:30-16:30
対 象 :高校生(女子)およびその同伴教員・保護者の方
参加費:無料(第5回のみ有料)
参加申込:
 <サイト> http://kagaku-juku.jp/ より
 <ファクシミリ> 0742-20-3958
   *チラシ裏面の申込用紙をご使用ください。
 <E-Mail> kagakujuku_office(a)cc.nara-wu.ac.jp
   *申込書の必要事項をもれなく転記の上、件名を「科学塾申込」として(a)を@に入れ替えて送信ください。

第2回の実験内容:
理学研究科  
助教 野村 英子
星からの光を科学する
  -色やスペクトルによる星の分類-
理学研究科 
教授  上 正明
准教授 小西由紀子
講師 稲生 啓行
コンピュータを使って数学しよう-時間発展が生み出す不思議-
理学研究科 
助教 野上 大作
宇宙の膨張速度を測ってみよう
理学研究科 
教授 高橋 淑子
卵の中をのぞいてみよう!体作りの不思議

人間環境学研究科 
助教 幡野 恭子

生物のミクロの世界を実体験! -身近な微生物を光学顕微鏡・電子顕微鏡で観てみよう-
情報学研究科
講師 細川 浩
助教 前川 真吾
生き物の光るしくみ -クラゲはなぜ光るの?-
高等教育研究開発
推進機構 
教授 舟橋 春彦
光の示す不思議な世界
工学研究科 
教授 松原 誠二郎
分子をつくる現場 -簡単な有機合成と構造確認-
総合博物館館長 
教授 大野 照文
貝体新書:2枚貝の仕組みに迫ろう
物質-細胞統合システム
拠点(iCeMS) 
研究員 田中 智子
見えない光でものを見よう!
物質-細胞統合システム
拠点(iCeMS) 
研究員 水町 衣里
最先端の科学をみんなで共有する方法を考える
物質-細胞統合システム
拠点(iCeMS) 
教授 原田 慶恵
DNAを顕微鏡で観察してみよう
情報学研究科 
講師 宮崎 修次
カオス・フラクタルの世界を知る

 詳細は、関西科学塾のページ http://kagaku-juku.jp/をご覧ください

京都大学理学部九州講演会「ノーベル賞の源へ」

九州講演会日 時:2012年10月20日(土) 12:30 ~ 16:20(11:15開場)

場 所:福岡銀行 本店 大ホール map
      福岡市中央区天神2-13-1   
     地下鉄天神駅 4番出口より徒歩すぐ

対 象 :高校生および小中高校教員 定員600名
   *要事前お申し込み

申 込:チラシ裏面の申込書をFAX、またはWEBサイトの専用フォームから →チラシ(pdf)のダウンロード

*高校等で一括お申込みの場合は9月14日(金)までにご連絡いただければ、優先的にお席の確保をいたします。個人のお申し込みは9月18日(火)から受付開始します。

参加費 :無  料

講演予定
 12:30~12:40 理学研究科代表開会のあいさつ
 12:40~13:25 〈生物〉 平野 丈夫 教授 「学習と記憶のメカニズム」
 13:25~14:10 〈数学〉  國府 寛司 教授 「ダイナミクスの数学」
 14:10~14:25      -休  憩-
 14:25~15:10 〈宇宙〉 長田 哲也 教授 「銀河系中心のブラックホールが光る」
 15:10~15:55 《特別講演》 益川 敏英 名誉教授 「若者を科学に向かわせるものは?」
 15:55~16:15 質疑応答
 16:15~16:20 理学研究科代表閉会のあいさつ

お問合せ:
京都大学大学院理学研究科 社会交流室まで

*詳細は京都大学理学部九州講演会のページにてご確認ください↓ 
 掲載URL http://www.elcas.sci.kyoto-u.ac.jp/fukuoka2012/

2011年10月1日 社会連携室は、学術推進部社会交流室に変更

2011年4月1日(金)
 京都大学 理学研究科・理学部に新しく社会連携室が組織されました。


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