第54回玉城嘉十郎教授記念公開学術講演会
「構造生物学のフロンティア
~膜タンパク質の機能から生命現象を理解する~」
場 所:京都大学 理学研究科セミナーハウス 対 象:学部生・大学院生・教員・一般 主 催:京都大学理学部・(財)湯川記念財団 聴講無料・お申込みは不要です |
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講演内容 | ||
15:05-16:05 |
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放射線損傷は現在のタンパク質構造解析における最大の問題となっています。ミクロフォーカスビームラインを含む最新のビームラインにおいては、ほんの短い間のX線照射でもタンパク質結晶に非常に大きなダメージを与えます。この問題は膜タンパク質結晶の様な特に放射線損傷を受けやすい結晶ではより顕著です。日本の自由電子レーザーSACLAは、化学結合の切断されるより短い時間(<10fs)で生体高分子結晶からデータを収集することが可能な全く新しい光源です。我々はSACLAを使って、生物学的、医学的に重要な高難易度ターゲット結晶の解析速度を飛躍的に向上させる技術の開発を行っています。同時にその非常に短いパルス特性を生かして、タンパク質中での構造変化のスナップショットを撮る、動的構造解析も可能となりました。SACLAがライフサイエンスにどのようなパラダイムシフトをもたらすのか解説したいと思います。 | ||
16:10-17:10 |
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我々は、見て考えて行動するのですが、それを分子レベルから詳細に理解したいと考えて、水チャネルやイオンチャネル、各種受容体など、膜タンパク質の構造研究を電子顕微鏡技術開発と並行して行ってきました。生物物理学教室にお世話になった時から、膜タンパク質の構造と生理機能を理解する学問という意味で「構造生理学」と名付けた分野で研究を進めております。この研究分野では、Gタンパク質共役型受容体やチャネル等の研究が中心になりますが、これらは、創薬標的分子の40%程度を占めているので、その構造解析技術の開発は、製薬企業が進むべき1つの方向と考える「構造に指南された創薬戦略」としても重要です。この様に、個人的な興味で進める研究と並行して、創薬基盤技術開発を15年ほど続けております。両方ともまだ道半ばにも至っておりませんが、これまでの経緯と結果を簡単にご紹介し、今後の展望についてもお話しできればと考えております。 | ||
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*お問合せ: 京都大学大学院理学研究科 社会交流室まで |
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日 時 | 2015年12月6日(日)13:00-17:30 |
場 所 | 講演会:京都大学 百周年時計台記念館 大ホール |
講師を囲む会:京都大学 百周年時計台記念館 2階 会議室III | |
内 容 | 1.上田 佳宏(うえだ よしひろ) パネルディスカッション(講師全員) |
対 象 | 中高生以上、定員500名(講師を囲む会は25名) |
受講料 | 無料(講師を囲む会に参加される方は実費として500円) |
申込方法 | (1), (2), (3)いずれかで住所、氏名、年齢、職業、電話番号、講師を囲む会出席希望(先着25名まで)の有無をご記入の上、下記「連絡先」までお申込みください。 (1) ウェブサイトから 申し込み締め切り 12月2日(水)必着 |
連絡先 | 京都大学 基礎物理学研究所内 市民講座係 |
主 催 | 京都大学大学院理学研究科物理学・宇宙物理学専攻 京都大学基礎物理学研究所 |
共 催 | 最先端科学の体験型学習講座(ELCAS) |
後 援 | 京都新聞、京都市教育委員会、京都府教育委員会 |
2011年10月1日 社会連携室は、学術推進部 社会交流室に変更
2011年4月1日(金)
京都大学 理学研究科・理学部に新しく社会連携室が組織されました